利益を追いかけろ

次は、”損小利大”の”利大”の部分についてです。

具体例は「豚トレーダー」「狼トレーダー」の記事で書いておきましたので、まだお読みでない場合は目を通してみてください。

こんな話があります。

�@確実に７０万円もらえる
�A８０％の確率で１００万円もらえるが、２０％の確率で１円ももらえない

この２つのどちらを選ぶかアンケートを取ると、ほとんどの人は�@を選ぶそうです。
あなたならどちらを選びますか？



もう少し考えてみましょうか。
�@か�Aに決めたら、それをこれから１年間毎日やり続けるとしたら、今度はどちらを選びますか？


�@を選んだ場合
　７０万円×３６５日＝２億５５５０万円

�Aを選んだ場合
　１００万円×８０％×３６５日＝２億９２００万円


�Aを選んだ場合、�@を選んだ場合よりも３６５０万円多く受け取る可能性が高くなります。


たった一度だけのチャンスしかない場合、確実に７０万円を受け取りたいと思うのが人情というものでしょう。
でも、その考え方では、デイトレードで勝つことはできません。
幾度となくトレードを重ねるデイトレードの場合、少ない利益を確実にものにするという考え方では、トータルで勝つことは困難です。

３０００円で買った株が、３０５０円まで騰がった後、ちょっと調整したりすると、利益があるうちに売ってしまおうとします。
もちろん、調整後、更に下げることもありますので、利益があるうちに売るのが結果として正解だったということもあります。

しかしながら、デイトレードの場合、もっと貪欲に利益を狙っていく必要があります。
順張りでデイトレードする場合、トレンド転換するまでは、利益が伸びる可能性のほうが、利益がなくなる可能性よりも高いからです。
単純な事なのですが、建て玉を持っていると、冷静な判断ができなくなるトレーダーが多いんですね。

従って、損切りルールと同様、利食いのルールもあらかじめ決めておくのが良いでしょう。
例えば、次の抵抗線まで粘るとか、一定の利益が乗ったところでトレイリングストップをオーダーするとか。
または、例えば１０株保有しているとして、３株をいくらで、もう３株をいくらで、残りの４株はトレイリングストップで売る、などでも良いでしょうね。

以上が”損小利大”の”利大”ということです。