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損切りはトータルで勝つための税金

 
デイトレードやスイングトレードのノウハウ本などに必ず書いてあること、それは”損切りの重要性”です。
プロと言われる人たちが皆、共通してその重要性を説いているにもかかわらず、デイトレ初心者は損切りすることをためらいます。


デイトレ初心者の損切りできない感情の典型パターンはこんな感じです。

@日経先物を10,000円で買い(この時は、損切りが大切だから9,950円まで下がったら損切りするぞと思っている)

A10,030円に上昇(ニンマリしつつ、もっと上がれと神に祈る)

B9,980円と10,030円を行ったり来たり(一喜一憂)

Cやがて売りに押されて9,950円にタッチ(また行ったり来たりで10,000円の買値に戻るんではないか?ちょっと様子を見よう)

E日経先物は下落トレンドに入り、9,900円まで下落(思考停止。。。)

F損切りするにはツライ価額となり、明日に期待して大引け返済を拒否(もはやルールなど吹っ飛んだ!)

G含み損の拡大に耐えられなくなり返済、マーケットから退場・・・(相場はオレにばかり意地悪だ)


人間の自然な感情に従うと、損切りは実行できません。
これは、人間の意思決定の過程で、「つらい決定は先送りしたがる」からです。
理屈では損切りする必要性をわかっていながら実行できないのは、感情が邪魔しているからなんです。

確かに、含み損が大きくなってしまった場合、それを損切りするのは相当つらくなります。
従って、損切りする場合には、つらくない損切りラインを決めておくことが重要になります。
つまり、”1回あたり許容できる損失額”なり”損失率”をあらかじめ決めておき、つらくなる前に(クールにw)損切りしてしまいましょう。

例えば、100万円の投資資金があるとして、それを20万円ずつ5銘柄に投資するとしたら、1銘柄あたりの損失が2万円に達したら機械的に損切りする。
または、1銘柄あたりの損失率が5%に達したら機械的に損切りするなどです。

そもそも自分が考えたのと逆方向に株価が動いたわけですから、間違いを認めて損切りするべきなんです。
間違いを認めて損切りしても、トレードを続けることができる資金を残しておけば、必ず挽回できますから。
自分なりに許容できる損切りルールを考えてみてくださいね。

ここで書いたことは、デイトレードでよく言われるところの”損小利大”の”損小”の部分です。
損切りをためらうと、”損大”になることを心に刻んでください。

デイトレードであれスイングトレードであれ、損失となるトレードを避け続けることはできません。
トレードの半分は負けるものぐらいに思っておくのがちょうどいいでしょう。

損切りをためらって保有し続けると、少なからず買値に戻ることもありますが、たった一度の損失が回復不能なダメージを与えることもまた、少なからずあります。

デイトレードでトータルプラスに持っていくためには、積極的な損小での損切りが不可欠なのです。
トータルで勝つためには、損切りという支出は、必ず支払わなければならない税金のようなものです。
そして、機械的に損切りするとは、何も考えないで(つらいと思わないで)損切りするということです。

くどいようですが、デイトレードで負けを回避することはできません。大事なのは、負ける時の「負け方」です。
負けが小さいうちに負けを認めること。これはマーケットで生き残るために絶対に不可欠の才能です。
 

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